スタート -子育て中に安心して休める場所ー

川崎市多摩区で活動している スタートー子育て中に安心して休める場所ーの活動日時・内容などを書いています。             一緒にお茶を飲みながらゆったりとおしゃべりしませんか

スイーツとコーヒー♡おまけにコラム その4

 

✩✩✩ ママの心配 子どもの事情 ✩✩✩

 

 

「もうピアノ行かない!」

ある日
小1のKちゃんはそう宣言したそうです。

 

ママはびっくり。
「どうして? 好きでしょ?ピアノ」
黙っているKちゃん。

「なんかあったの?なんでよ」
黙っているKちゃん。

「黙ってちゃわからないよ。怒んないから言って」
黙っているKちゃん。

「自分がやりたいって言ったんじゃん。覚えてるでしょ?」
黙っているKちゃん。


ママは私に、その時の様子を細かく教えてくれました。
そして・・・
「とにかく理由を言わないんです。どうしたらいいんですか」

私は
「Kちゃんが行かないと言うには、なにか必ず理由はあるはずだけど、すぐにはわからないこともいっぱいありますからね。
いつかわかるかもしれませんね」

ごめんね
ママにとっては、のんきな返事ですよね。


ママはこう思ったそうです。
このまま習い事をやめたら、飽きっぽい性格になるんじゃないか・・・
親がすぐ言うことをきいたら、勝手な子になるんじゃないか・・・
今までもこんなことがあって、その時も理由を言わなかった
これじゃこの子の気持ちがわからない・・・と。


他にも心配事があったママ。
とにかく子どもに会ってみてくださいとのことで、可愛いKちゃんと初めて会いました。

ママにとっては
大井さんに単刀直入「習い事を何故やめたいと思ったか」から突っ込んでもらって、その理由さえわかればいいと思ったそうです。

でも私にはそんな技はありません。
こんな私を怖がらせない技さえないのに


ふたりで話すことは最初は楽しいことだけ。
「お菓子、なにが好き?」
「うーーーん、クッキー」
「大井さんも!」
ふたりでカントリーマアムをバリボリ

たまに、ニカッと笑いかけてみる。
怖そうににらまれる。
だよね?
怖いよね?
わかるよ・・・気持ち。
(意外と人畜無害なんだけどね)


何回目かの時
Kちゃんの好きなものの中に「ピアノ」があることに気づいたのですが、スルー。

それから嫌いなものも訊いてみました。
いろいろあったけど
「犬」って言った時は、ひときわ怖そうな表情のKちゃん。

「どんな犬が怖い?」
「大きくてねーー  しっぽもあってねーー  ほえる時は立っててねーー  茶色かな?」

おっ
やけに詳しい。

「そりゃ怖そうだなー  そんなのがいたらやだねぇ」
「うん」
「ほえる時立ったら、すごく怖いよねー」
「うん!」
(Kちゃんの声が大きくなる)

「そんなのがいるんだ!学校に行くとき?」
「ちがうよーーー!」
(「大井さんハズレー!」って感じでちょっと笑いながら)

「じゃ、どこにいるのさー」
「ピアノのそばだよー」
(なぞなぞの答を教えてくれるように、楽しそうに笑って)


そっか
ピアノが好きなのに
行きたくなくなったのは、怖い犬が近くにいるからなんだね。

それからはKちゃん、どんどん教えてくれました。

ピアノに行く時はママと一緒だから怖くなかったし、あんまりほえなかった。
でもある時、忘れ物をしたことに気づいて、ピアノじゃない日にひとりで取りに行った。
その時に急にほえられて、とても怖い思いをした。
もうママと一緒でもほえられるかもしれない。


「ひとりで取りに行ったんだ」
「うん、忘れ物するとママに怒られるから」
「ママに、犬が怖かったって言えなかったんだ」
「それ言ったら、忘れ物したってばれるじゃん」
(そらそーだ!)


その後も何度もKちゃんと話をして
犬のいない道を通ってピアノに行くことになりました。

ママは、そんな理由があったのかと驚いていました。
そして、一度やめたピアノの先生にもう一度お願いするのは恥ずかしかったそうです。
でもママもそこを乗り越えてくれました。


このことをコラムに載せる許可をいただくために、ママに連絡しました。
Kちゃん、2年たった今でもピアノが大好きで、いつの間にか犬のことも平気になったそうです。

Kちゃんは習い事に戻りましたけど
やめた場合、ママが心配したように
飽きっぽい性格になっちゃうのでしょうか。
勝手な子になっちゃうのでしょうか。

そのことは、次回のコラムで!

 

 

スタート代表 大井